土間のある家
人を集めてホームパーティーを愉しむ家族。初っぱなに「登り棒のある家にして欲しい」と要望された物件。
外観:庭を集いの中心と考え、それを取り囲むようにレイアウト。リビングも庭の一部として捉え、濡れ縁を介して一つの空間となるように計画。海が近いこともあり、シルエットはヨットの帆をイメージしてみた。
内部:課題は登り棒に尽きる。一口に登り棒と言っても色々な設置の仕方があるが、ホームパーティーが好きで遊び空間好きな夫婦、日曜大工やスキー板のメンテナンスなど何かと自分でこなすご主人。打合せを重ねていく中で、吹き抜けのある土間空間を設けそこに登り棒を据え付けるアイデアを思いついた。更に通り土間として螺旋階段をその空間に設置することにより、この家のほぼ9割のイメージが完成。奥様が将来自宅で仕事が出来るようにと土間横にワークスペースをレイアウト。リビングの一角にある畳スペースをリビングから一段高くすることで、視覚的にひとつの空間でありながらも様々な使い方が出来るよう計画した。
竣工後:数年おきにバーベキューに誘われて訪問しているので、この家の変化をずっと追ってきている。竣工後すぐ庭にご夫婦の力作であるピザ釜兼バーベキューコンロが出来た。大勢集まった時に庭から続く3つの高さの空間が、時間の経過や男女、大人・子供などで様々な使われ方がされて、見ていてとても面白い。今では二人の子供に恵まれ、ワークスペースが家族の勉強部屋(コミニュケーションの場)に変化している。サークル状の机も家族でで造作された。この家族と家の変化を今後も見続けていきたい。
概要
- 所 在
- 福岡県福岡市東区
- 家族構成
- 夫婦+親夫婦(4人)
- 構造規模
- 木造2階建て
- 敷地面積
- 252.79㎡(76.47坪)
- 建築面積
- 106.50㎡(33.22坪)
- 延べ面積
- 142.36m² (43.06坪)
- 竣 工
- 2002年11月
- カテゴリ
- 戸建住宅