福岡の建築家｜戸上裕朗/ Hiroaki Togami

々とチャレンジをし始めた賃貸物件。

この建物ではチャレンジが２つ。
ひとつ目は中廊下型レイアウト。通常のマンションでは屋外片廊下型であるが、屋内中廊下型とすることで強風の雨の日もエントランスホールから雨に濡れず住戸までアクセスできたり、どの住戸に入ったか分からないので防犯的にも一役買っている。更に色々な仕上げが出来るようになるので、イメージも創りやすくなる。
ふたつ目は６～７階にあるメゾネット住戸。通常メゾネットといえば下階に玄関があって上階へのアクセスを想像するであろうが、ここの場合は上階（７階）に玄関・リビングを設けて下階（６階）へアクセスするようにプランニングしている。リビングからの眺めを少しでも良い条件にしたいが為に上階に配置したのである。そうしたことでリビングにポッカリ階段の穴が現れて変わった空間が出来上がった。

各住戸プランはどの物件でも共通の意識で取り組んでいる。何処にもないプランでありながら尖りすぎず住んで居心地の良い空間を提供すること。シンプルな生活が出来るような空間の提案をすること。そういう思いで間取りには最大限に力を注いでいる。

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東海住宅販売株式会社